猫背を「背筋」で直そうとしていませんか? 〜本当の原因は呼吸と胸郭にあります 〜

目次
猫背って姿勢(見た目)だけの問題なの?🤔
すこしずつですが春のやわらかな日差しを感じる季節となりました。
3月は卒業や異動、新生活の準備など、環境の変化が多い時期ですね。
お身体の調子はいかがでしょうか。
京都吉祥の高橋です。
みなさまは最近、ご自身の後ろ姿をじっくり見たことはありますか?
こうお聞きすると、
「最近、姿勢が丸くなってきた気がする」
「写真を見ると、首が前に出ている」
そのようなお声をいただくことがあります。
一般的に猫背とは、背中が丸くなり、首が前に出ている状態を指します。長時間のスマートフォンやデスクワークの影響、と説明されることも多いでしょう。
けれど、施術の現場で身体に触れていると、猫背は単なる“姿勢の癖”ではないと感じます。
胸椎の後弯が強くなり、頭部が前方へ移動し、骨盤の角度が崩れる。
それは背中だけの問題ではなく、足元から頭までの重心バランスの乱れです。
頭の重さは約4~6kg。
その位置が少し前へ移動するだけで、首や肩の筋肉は常に緊張を強いられます。慢性的な肩こりや頭痛の背景に、この“わずかな前方移動”が潜んでいることも少なくありません。
さらに、猫背は呼吸にも影響します。
胸郭が圧迫されると横隔膜の動きが小さくなり、呼吸は浅くなります。呼吸が浅くなると、身体は無意識に緊張モードへ傾きやすくなります。胸椎周囲は自律神経とも関わりが深い部位ですから、睡眠の質や胃腸の働きにまで影響が及ぶこともあるのです。
少し専門的にまとめさせて頂くと、猫背の状態とは
・胸椎後弯の増強
・頭部前方位
・肩甲帯の前方偏位
であり、これらはそれぞれ独立しているわけではなく、互いに影響し合いながら姿勢全体のバランスを変化させます。
そのため猫背は単なる「姿勢の癖」ではなく、脊柱・胸郭・肩甲帯の連動によって生じる全身的な姿勢変化として理解することが重要です。
猫背は“癖”ではなく全身のバランス変化😇
姿勢は「正そう」とすればするほど、うまくいかないことがあります。
背筋を伸ばそう、胸を張ろう、と意識すればするほど、かえって身体のどこかに余計な緊張を生んでしまうこともあるのです。
もしかすると、「姿勢を正さなければならない」という『自分なりの』思い込みや背筋認識そのものが、身体の自然なバランスを崩してしまっているのかもしれません。
もし気になる不調が続いているようでしたら、一度ご自身の呼吸と姿勢に意識を向けてみてください。そこに、整うためのヒントが隠れていることがあります。
このブログが皆さまの気付きの一助となれますと幸いです。
