施術の効果が変わる理由 〜脳脊髄液と神経環境の話〜

目次
- ○ 🍀脳脊髄液ってご存じですか?😊
- ○ 🍀脳脊髄液とは何か🤔
- ○ 🌴脳脊髄液の循環が滞るとどうなるのか✨
- ○ 🌱施術でまず大切にしていること🥰
- ○ 🌿施術者とお客様の関係性について😇
- ○ 🌾日常生活でできること🤗
🍀脳脊髄液ってご存じですか?😊
暦の上では立春を迎えましたが、まだ寒さの厳しい日が続いております。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
京都吉祥の高橋です。
突然ですが、
「ご自身の脳脊髄液(のうせきずいえき)の働きを意識されたことはありますか?」
と聞かれて、
「いやいや、そんなこと考えたことないわ」
「正直よく分からない…」
と感じられる方がほとんどではないでしょうか。
前回のブログでは、弊店が施術者として大切にしている“姿勢”についてお伝えしましたが、今回はもう少しミクロな視点から、お客様の神経環境に焦点を当ててお話ししたいと思います。
🍀脳脊髄液とは何か🤔
脳脊髄液とは、脳室で産生され、脳と脊髄の周囲を満たしながら循環している無色透明の体液です。
その量はおよそ150ml前後で、1日のうちに数回入れ替わる、非常に動的な循環システムを持っています。
一般には「脳を守るクッション」として知られていますが、役割はそれだけではありません。
▪️外部からの衝撃を吸収する保護機能
▪️神経組織の環境維持
▪️神経活動に伴う代謝産物の回収への関与
▪️イオンバランスの調整
など、中枢神経が正常に機能するための内部環境(恒常性)を支える、極めて重要な役割を担っています。
近年では、睡眠中に脳脊髄液の流れが活発になり、脳内の老廃物の排出を促す「グリンパティックシステム(脳のクリーニング機構)」の存在も明らかになってきました。
🌴脳脊髄液の循環が滞るとどうなるのか✨
脳脊髄液の循環は、心拍や呼吸運動、脊柱や頭蓋周囲の組織の微細な動きと密接に関係しています。
つまり、全身のリズムが協調していることで保たれている循環だと言えます。
しかし、
・強い精神的ストレス
・浅く速い呼吸
・長時間の同一姿勢
・首・頭部・体幹の過緊張
といった状態が続くと、この協調性が乱れやすくなります。
その結果として、
・神経系が常に「身構えた状態」になりやすい
・自律神経の切り替えがうまくいかない
・体が緩む方向への変化を受け取りにくい
といった状態が起こります。
これは、身体が緊張した状態を“通常のバランス”として認識してしまっている状態とも言えます。
そのため、施術によって一時的に変化が起きても、身体がそれを維持・定着しにくくなり、結果として「変化を感じにくい」「戻りが早い」といったことにつながる場合があります。
いわば、「身体が変化を享受しにくい神経環境」な訳です。
🌱施術でまず大切にしていること🥰
そのため弊店では、いきなり筋肉や関節にアプローチするのではなく、
まず神経系がリラックスできる状態づくりを重視しています。
具体的には、
・呼吸が自然と深くなる
・頭部や体幹の緊張がゆるむ
・全身に微細な“ゆらぎ”が現れる
といった変化が見られる状態です。
このような状態になると、身体は防御を手放し、より深部の組織に対しても無理なくアプローチできるようになります。
これは強い刺激によって起こるものではなく、「身体が変化する準備が整った結果」だと私たちは捉えています。
🌿施術者とお客様の関係性について😇
補足的な要素として、前回のブログで触れたミラーニューロンという神経の仕組みも関係していると考えています。
人の神経系は、相手の呼吸のリズムや姿勢、触れ方といった非言語的な情報の影響を無意識に受け取ります。
施術者が落ち着いた状態で関わることで、その安心感が伝わり、結果としてお客様の神経の緊張がゆるみやすくなる、という側面もあります。
施術の場では、
・施術者の安定した状態
・お客様の神経系の受け取りやすさ
この両方がそろうことで、変化はより深く、そして定着しやすくなります。
私たちはこれを、施術者とお客様の「共同作業」だと考えています。
🌾日常生活でできること🤗
日常生活においても、脳脊髄液の循環を助ける習慣はとても大切です。
・深くゆったりとした呼吸
・十分な睡眠
・首・背中・骨盤をやさしく動かすこと
・長時間の前かがみ姿勢を避けること
ときどき視線を上げて胸をひらき、ゆっくりと息を吐く、太陽の光を胸に浴びるだけでも、神経環境は変わっていきます。
身体は、部分だけでなく環境によっても変化します。
神経環境を整えることは、回復力や施術効果を引き出すための土台づくりです。
この文章が、皆さまの心身の健康への小さな気付きとなれば幸いです。
