【コラム】何故、こんなところが痛むのだろうか? ――心と体に刻まれた「守るクセ」と防御反射の仕組み

目次
- ○ 🍁気づかない不調と心身を守る反応の関係🍁
- ・❶防御反射とは ― 脳と自律神経が連動する防衛システム ⚖️
- ・❷ 「守るクセ」が生まれるメカニズム 💦
- ・❸心と体のつながり ― “安心できない体”のサイン 💞
- ・❹回復の第一歩は、“気づき”と“安全の再教育” 😇
- ○ 🍀まとめ ― 体の声に耳を傾けるということ🍀
🍁気づかない不調と心身を守る反応の関係🍁
寒暖差の大きい季節、首や肩に不調を感じやすくなる頃です。
「ここが痛い」「重だるい」「疲れが抜けない」——。
年齢を重ねると、思いがけない箇所に不調を感じることがあります。
私自身もこの様な体感をする一人です。
昔のケガや病気の影響なら心当たりもあるかもしれませんが、
「特に原因が思い当たらないのに痛い」というケースも少なくありません。
実はその背景には、体に刻まれた“守る反応”=防御反射が関係していることがあります。
今回はそんな話をしていきます。
❶防御反射とは ― 脳と自律神経が連動する防衛システム ⚖️
防御反射とは、生命を守るために備わった生理的な防衛反応です。
目の前に物が飛んできた瞬間に身をすくめたり、肩を上げて首を守ったりする行動がその一例です。
このとき、脳の「扁桃体(へんとうたい)」が危険を察知し、
交感神経が優位に切り替わります。
心拍数が上昇し、呼吸は浅く速くなり、筋肉が収縮して瞬時に防御姿勢を取ります。
特に、首・肩・背中・腰といった身体の中心を守る部位には強い筋緊張が起こります。
同時に、内臓機能が一時的に抑制され、体のエネルギーは「戦うか逃げるか」に集中します。
これは本来、危険を回避したあとに速やかに鎮静化する一過性の反応です。
しかし、心理的ストレスや過去の経験によって慢性的にスイッチが入ったままになることがあります。
❷ 「守るクセ」が生まれるメカニズム 💦
過去の体験のなかで、私たちは知らず知らずのうちに「体を固めて守る」ことを覚えています。
たとえば、
• 子どもの頃に叱られて緊張したとき
• 親や周囲の顔色をうかがい続けたとき
• 痛みや恐怖を感じたとき
その瞬間、体は「守る姿勢」を取り、筋肉・神経・呼吸の反応が記憶されます。
この記憶は神経回路のパターン(運動記憶・情動記憶)として脳や筋膜に残り、
似たような感情や状況を感じたときに無意識の再現として現れます。
これが「守るクセ(慢性的防御反射)」です。
臨床的にも、こうした筋緊張パターンは筋膜リリースや自律神経アプローチの施術で確認されることが多く、
とくに僧帽筋上部・肩甲挙筋・腸腰筋・横隔膜周囲に強く現れます。
❸心と体のつながり ― “安心できない体”のサイン 💞
長期間、心が緊張状態にあると、体はそれを「通常モード」と誤認してしまいます。
常に交感神経が優位な状態が続くことで、筋肉は弛緩しにくくなり、
血流低下や酸素不足、代謝の滞りが慢性的な痛みやコリを生みます。
このときの痛みは、体を通じた心からのメッセージでもあります。
それはつまり、
「まだ安心していないよ」
「まだ構えているよ」等と、
体があなた自身に教えてくれているサインでもあるのです。
❹回復の第一歩は、“気づき”と“安全の再教育” 😇
防御反射は無理に「治そう」とするものではありません。
まずは、
「いま自分の体が守ろうとしているんだ」と気づくこと。
これが神経の再調整の第一歩になります。
○深呼吸をして横隔膜の可動域を広げる
○首をしっかりと伸ばす
○脊椎の動きを整える
など
副交感神経が活性化による
オフの状態、リラックス状態を日々の習慣から養っていく必要があります。
この状態こそが、心身の回復と自己調整が始まるサインです。
🍀まとめ ― 体の声に耳を傾けるということ🍀
痛みや不調は、単なる筋肉や関節の問題ではなく、
心身全体の防御システムが過剰に働いているサインである場合があります。
施術では、筋膜や神経、細胞の活性や生体電流などを整えながら、
体に「安全である」という感覚や周波数を再教育していくことがとても大切です。
CS60の施術ではこれらの要素に加え過緊張による緩みで自律神経・副交感神経も整えていく施術でもあります。
あなたの体は、これまで一生懸命に守ってきた証であると今日から一度思ってみてください。
その上で、これらのサインに気づき、解いていくことが、
本来の自然なバランスを取り戻す第一歩となります。
当院での施術が、その回復への道しるべとなれましたら幸いです。
京都吉祥 高橋
